心の病気は心療内科にお任せ|安心安全病院探しガイド

ドクター

心身医学の立場で診察する

診断

心と身体の関係を診る

心療内科は心身医学の考え方をもとに診療をおこなう科です。心身医学はもともとドイツで始まり、精神医学の一分野という感覚で扱われて発展しました。心身医学は病気を心と身体の両面から総合的に診ていこうとするものです。日本の心身医学は内科的分野から発展したために心療内科と呼ばれていますが、心身医学が始まったドイツでは心身医学科と呼ばれています。西洋医学は西洋の科学から発展したものであり、西洋の科学はあらゆるものを分割し、小さい部分に分けてその内容を究明しようとします。医学においてもそれは同様で、身体をそれぞれのパーツに分けてそれぞれの分野の専門家がそれを診ていくことで発展して来ました。内科の中にも循環器内科、消化器内科などとさらに細分化され、専門分野が細かく深くなっていきました。これは病気を精密に研究するために必要なことですが、その一方で人間はひとつのまとまりをもった分けることのできない存在としてそこにあります。病気は臓器が患うものではなく人間が患うものであり、心と身体は切り離すことができないという考え方に基づいて心身医学が生まれてきました。

精神科との区別が曖昧に

心療内科は、厳密に言うと心が元になって身体的な症状をひきおこしている疾患を扱います。心身症、心気症、摂食障害、パニック障害、社会不安障害、睡眠障害、自律神経失調症などです。うつ病、双極性障害、統合失調症などの精神疾患は精神科が扱う領域の疾病です。しかし、現在においては精神科と心療内科の境界はあいまいになってきており、精神科領域で扱う患者を心療内科医が診ていたり、その逆の場合もあります。日本では1996年に厚生省が「心療内科」を標榜科として認め、それ以降、精神科を含む多くの医療機関で「心療内科」を掲げるようになりました。「メンタルクリニック」と呼ばれる精神科とも心療内科とも受け取れる医療機関も出てきています。自分の症状からみてどちらの科を受診するかを考えた場合、身体の症状があるが、血液検査などをしても異常がないといわれているときは心療内科、不眠やいらいら、抑うつ、幻覚などがあるときは精神科を受診するのがより適切かと思われます。しかし、精神科も心療内科もともに心の面から症状を診る科であり、どちらを受診してもよく、場合によっては内科などを受診して器質的な疾患が無いことを確認してから心療内科に向かうことも考えられます。いずれにせよ、つらい症状があるならば、標榜科にかかわらず早めに受診することが大事です。